維持費の中には税金や保険料のほか修繕費や点検費も含まれていますが、これらは毎年かかるわけではありません。
数年〜数十年に一度かかる費用を毎年積み立てると仮定して、維持費に含めています。
宮崎市の一戸建てで定期的にかかる維持費
宮崎市で一戸建てを建てたあと、毎年あるいは毎月など定期的にかかる維持費には、
● 固定資産税
● 都市計画税
● 火災保険料
● 地震保険料
の4つがあります。
固定資産税
固定資産税は、土地や家屋のような固定資産を所有し続ける限りかかる地方税です。
自治体が算出した土地と家屋の評価額をもとに税額が決まるため、同じ宮崎市内でも土地や家の評価額によって一軒ごとに税額が異なります。
宮崎市における固定資産税の計算式は、以下のとおりです。
固定資産税=課税標準額 × 1.4%(税率)
ただし、固定資産税は新築後に軽減措置が受けられるので、初年度から満額を納めるわけではありません。
床面積が50㎡以上の住宅は120㎡までの部分を対象に、一定期間は家屋分の固定資産税が1/2に軽減されます。
適用期間は、一般住宅なら3年間、長期優良住宅は最大5年間で、2024年(令和6年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日までに新築された住宅が対象です。軽減措置が終わったときには「急に税金が高くなった」と驚くかもしれませんが、それが本来の税額です。
参考元:宮崎市『
固定資産税』
参考元:宮崎市『
家屋に関すること(固定資産税)』
都市計画税
都市計画税は、市街化区域内に土地や家屋を所有する人に課せられる地方税です。
「それなら節税のために、都市計画税がかからない土地を買おう」と思う方もいるかもしれませんが、家を新築できるのは原則として市街化区域内にある土地のみ。固定資産税と都市計画税はセットでかかるものと考えておきましょう。
宮崎市における都市計画税の計算式は、以下のとおりです。
都市計画税=課税標準額 × 0.2%(税率)
毎年5月上旬に固定資産税と都市計画税の納税通知書が届き、5月、7月、9月、1月の4期に分けて納税します。
参考元:宮崎市『
都市計画税』
参考元:宮崎市コールセンター『
固定資産税の納税通知書はいつ送られてきますか(FAQ)』
火災保険料
火災保険は『火災』という名称でありながらも、火災のほか台風や大雨による床上浸水や水漏れなどに対しても補償が受けられる保険です。生命保険のように特約の種類がとても多く、自宅内外の事故に備えられるものもありますが、補償対象と範囲に比例して保険料も高くなります。新築割引や築浅割引、オール電化割引、エコ設備割引、WEB申込割引などの割引が多いので、それらを活用すれば少しだけ保険料を抑えましょう。
火災保険への加入は法律上義務付けられているわけではありませんが、住宅ローンの契約時に多くの金融機関で必須条件となっています。
地震保険料
地震保険は文字通り地震による被害に備えるための保険で、火災保険に付帯する形で契約します。保険料は地域や住宅の構造によって決まるため、
どの保険会社で加入しても保険料は同じです。
地震保険への加入は住宅ローン契約時であっても任意の場合がほとんどですが、損害保険料率算出機構の調査によると、
2022年における宮崎市の地震保険付帯率は87.5%。火災保険に加入した方の9割近くが、同時に地震保険にも加入していることがわかります。
火災保険のように割引の種類は多くありませんが、地震保険も耐震性に応じて10〜50%の割引が受けられます。また、火災保険と地震保険は最長5年間の長期契約が可能で、一括払いを選択すれば、年単位の払い込みよりも保険料が安くなる場合がほとんどです。
参考元:損害保険料率算出機構『
地震保険地方(市・区等)別付帯率』
宮崎市の一戸建てで不定期で発生する維持費
毎年かかる費用ではありませんが、一度に大きな額のお金が出ていくのが『修繕費』と『点検費』の2つの維持費です。
点検費
長期優良住宅の認定を受けた住宅については、10年ごとの点検が義務付けられています。
そうでない場合はとくに規定はありませんが、家をよい状態で長期間維持するためには、定期的な点検を受けることをおすすめします。
点検にかかる費用は住宅会社や専門業者によって異なりますが、昨今では住宅会社のほとんどがアフターフォローとして新築後の無償点検制度を用意しています。無償点検期間の終了後はご自身での点検依頼が必要になるため、年1万円ほど積み立てておくとよいでしょう。
なお、宮崎住宅建設工業でも、新築後のアフターフォローとして3か月、6か月、1年、2年の点検のみは無償で行っております(別途、費用が発生する場合がございます)。
新築後2年内にしっかりと点検と手入れをすることで、その後もよい状態を維持しやすくなります。
修繕費
水まわり設備の交換や内装のリフォーム、外壁の再塗装は、10年を超える頃から少しずつ必要になってきます。一方で水漏れや機器の故障などは時期を選ばず突発的に発生するため、一度に数十万〜数百万円ほどかかることも。毎月少しずつ積み立てておくと安心です。
まとめ
「家は建てたら終わりではない」といわれるように、家は建てるときだけではなく、建てたあとにもさまざまな費用がかかります。
住宅ローンの返済額を決めるときには、月々の出費の中に維持費も含めて考えましょう。
宮崎住宅建設工業では、資金計画の相談も承っております。家づくりの費用はもちろん、建てたあとにかかる費用が心配な方は、お気軽にご相談ください。