宮崎市は、九州南東部に位置する中核市です。豊かな自然と利便性のバランスがよく、ワークライフバランスが取れた暮らしができる点が大きな魅力です。持ち家比率が50％を超えており、マイホームも検討しやすいエリアです。

2023年の宮崎市の住宅地の地価公示平均価格は、48,508円／㎡（160,357円／坪）です。一例として100㎡（約30.25坪）に地価公示平均価格を当てはめると、土地購入費として約485万円が必要です（諸費用・税金除く）。

また、厚生労働省が公表している「令和4年賃金構造基本統計調査」を見ると、宮崎県の平均年収は249.6 2万円です。2022年の日本の平均年収が311.8万円なので、平均よりも低めの年収となっています。

参考元：宮崎市公式サイト『宮崎の魅力』
参考元：厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況』
参考元：地価公示・地価調査(基準地価)マップ『2023年地価公示 宮崎県宮崎市』

＞＞ハザードマップで見る、宮崎市の水害リスクや地盤が強い土地・弱い土地は？注文住宅を建てる際の土地選びのポイント

宮崎市で注文住宅を建てるときは、主に下記のような費用がかかります。

土地を購入するための費用

建物本体の工事にかかる費用
・基礎工事や内外装工事、設備の取り付けなど

建物本体工事以外にかかる工事費用
・水道・ガス・電気などの工事費用
・駐車場・庭など外構にかかる費用
・建て替えの場合は解体にかかる費用など

土地購入や工事費用以外にかかる費用
・仲介手数料
・登録免許税
・印紙税
・不動産取得税
・都市計画税
・固定資産税
・司法書士費用
・火災保険料
・引っ越し費用など

注文住宅を検討するときに忘れてはいけないのが、諸費用です。諸費用は土地購入や建築工事以外にかかる費用のことで、税金や仲介手数料などが該当します。諸費用は土地購入費・建築費用合計額の10～12％が目安だと言われています。諸費用を踏まえ、資金計画を立てることが大切です。

また、注文住宅を建てるときに必要な建築費用はエリアや延べ床面積、設備などにより大きく変わります。目安として「2022年度フラット35利用者調査」にて公表されている建築相場は、下記のとおりです。

建設費：3,223.8万円
土地取得費：927.2万円
合計：4,151万円

※土地付注文住宅融資利用者の2022年度データ
参考：住宅金融支援機構『2022年度フラット35利用者調査』

住宅ローンの借入可能額は年齢や年収、他の借入など様々な要素を踏まえて総合的に判断しますが、額面年収の5～7倍程度が目安だと言われています。

ただし、住宅ローンを組むときには、借入可能額ではなく月々の返済額に注目することが大切です。借入限度額まで借りたとしても、月々の返済が日々の生活を圧迫しては意味がありません。住宅の維持費やランニングコスト、ライフステージの変化を念頭に置いて、無理のない返済額を設定しましょう。

一例として「2022年度フラット35利用者調査」では、住宅ローンは世帯年収400万円以上600万円未満の利用者が全体の約4割を占めています。宮崎県の返済額の指標は、下記のとおりです。

手持金：371万円
融資金：3,596.4万円
1ヶ月の返済額：117,400円

※土地付注文住宅融資利用者の2022年度データ
参考：住宅金融支援機構『2022年度フラット35利用者調査』

注文住宅は、かけられるコストによりクオリティが変わります。住宅の構造や建築エリアにより必要なコストは大きく異なりますが、注文住宅の平均費用は3,000万円台だと言われています。3,000万円程度の予算があれば、ある程度の希望を叶えられる住まいを検討できるでしょう。

家づくりで少しでもコストを抑えたい場合は、下記のポイントをチェックしてみましょう。

・延べ床面積を減らしてシンプルな構造にする
・設備のグレードを抑える
・水回りや収納を一箇所にまとめる
・和室を作らない

ただし、宮崎市は日照時間が長く季節によっては暑さが気になるところなので、断熱性や気密性などの住宅性能を維持しつつコストダウンを検討することが大切です。

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